中学1年生の数学でつまづかないために!5つのポイントとは?

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小学生までは算数が得意だったのに、中学1年生になって急に苦手になる子は意外と多いです。
理由は単純で、算数と数学の勉強方法が全く異なるからです。
算数は日常生活での数を扱う科目ですが、数学はx,yなどの代数や負(マイナス)の数の計算など、抽象的なものになっていきます。
肌感覚とかけ離れた「数学」の学習は、算数とは違ったものになるのは当然なのです。
もしあなたのお子さんがもし中学1年生、または来年から中学生になる小学六年生なら、
この記事を読んで、数学でつまづかないポイントをぜひ押さえておきましょう。

1.算数と数学の違い

中学に進学すると、数学の学習は算数から大きく変化します。この変化を理解し受け入れることが、数学を得意に変える第一歩です。算数と数学の違いを具体的に見ていきましょう。

1-1: 学習内容

算数は日常生活で使われる具体的な計算を扱います。たとえば、買い物でのおつりの計算や、長さ・重さの単位変換など、具体的な数値を使って解決します。対して、中学数学では「x」「y」といった文字を使った代数や、正負の数、平面図形、立体図形など、より抽象的で複雑な概念が登場します。例えば、方程式 2x + 3 = 11 では、未知の数 x を見つけることが求められます。これは、単に計算を行うのではなく、未知数を求めるための論理的なプロセスを必要とします。

1-2: 抽象化

数学は抽象的な概念を扱うため、具体的な数値ではなく「数量の関係」を理解することが重要です。例えば、代数では「2x」は「xが2倍されたもの」という関係性を示します。ここでのxは具体的な数字ではなく、どんな数値でも対応可能な「変数」です。このような抽象的思考は算数にはほとんど登場せず、中学数学で初めて本格的に導入されます。

1-3: 論理的思考力

算数では「どれだけ正しく計算できるか」が重視されますが、数学では「どのようにしてその答えに到達したか」が重要視されます。例えば、数学の証明問題では、与えられた定理や公式を用いて、論理的に結論を導くことが求められます。このプロセスでは、単に答えを導くだけではなく、なぜその答えが導かれるのかの理由を論理的に説明することが重要です。

1-4: 目的

算数の目的は、具体的な問題を解決するための正しい計算方法を学ぶことです。しかし、数学では問題解決の過程自体に重きを置きます。例えば、図形の面積を求める際、算数では公式を適用して計算することが目的ですが、数学ではその公式がなぜ成り立つのか、その背後にある理論や原理を理解することが求められます。この違いは、数学がただの計算ではなく、より深い理解を必要とする学問であることを示しています。

1-5: 勉強方法

算数の学習では、基本的な計算ルールや手法の習得が中心ですが、数学ではそれらを応用し、より複雑な問題に対応する能力が要求されます。例えば、比の問題を解く際、算数では具体的な数値を使って解決策を見つけますが、数学では比率の概念を理解し、様々な状況に応用することが求められます。また、数学では公式や定理を暗記するだけでなく、それらをどのようにして問題解決に応用するかが重要になります。このため、数学の勉強では、理解に基づく応用力を養うことが重要です。

2.中学1年生の数学でつまづかないためのポイント

中学1年生で数学につまずくことは多いですが、適切なアプローチでこれを克服することが可能です。ここでは、中学1年生の数学における一般的な問題点とその対策を紹介します。

2-1: 数学の勉強方法に切り替える

算数から数学への移行には、勉強方法の変更が必要です。数学では、単なる計算だけでなく、理論的な理解と論理的な思考が求められます。公式や定理の背景を理解し、どのようにしてその答えに至ったかを重視することが大切です。算数での直感的な解き方から、数学的な論理的アプローチに切り替える必要があります。

2-2: 公式を丸暗記しない

数学の公式は、単に暗記するのではなく、その背後にある原理や理由を理解することが重要です。例えば、面積や体積の公式を理解することで、異なる問題への応用が可能になります。公式を使って問題を解く際には、なぜその公式が使えるのか、どのような状況で使うのかを考えるようにしましょう。

2-3: 見直しをする癖をつける

間違えた問題には、その解き方や理解に何かしらの誤りが含まれています。間違った問題を徹底的に見直すことで、同様の間違いを未然に防ぐことができます。特に数学は一つの小さな誤解が連鎖的な理解の誤りを引き起こすことがあるため、間違えた部分はしっかりと見直し、理解を深めることが大切です。

2-4: ワークを反復し計算力を高める

基本的な計算能力は、数学を学ぶ上での土台となります。基礎問題を繰り返し解くことで、計算力を高め、数学的な思考を養うことができます。反復練習は、公式の理解を深めるだけでなく、計算ミスを減らし、速度も上げる効果があります。

2-5: 小学生の算数をしっかり身につける

中学数学の基礎となるのは、実は小学校で学んだ算数の知識です。特に、分数の計算や比例・反比例といった基本的な概念は、中学数学でも頻繁に登場します。もし、小学校の段階で算数の基本が不安定であれば、中学数学でつまずく原因となり得ます。したがって、中学に進学する前、または中学1年生の初期に、小学校の算数の復習を行うことが重要です。基本的な算数の概念がしっかりと理解できていれば、中学数学の新しいトピックへの対応もスムーズになります。

3.数学教育の専門家を頼る

数学で苦戦している中学生にとって、専門の教育機関や家庭教師を活用することは、学習の効率化と理解の深化につながります。以下では、数学教育のさまざまな形態を紹介し、それぞれの特徴と利点を解説します。

3-1: 学習塾(集団指導)

集団指導型の学習塾は、競争を通じて学習意欲を高める環境を提供します。生徒は同じ目標を持つ仲間と共に学び、お互いに刺激を受けながら進歩を目指します。また、経験豊かな講師による指導で、学校の授業だけでは不足しがちな深い理解を得ることができます。定期的なテストや評価によって、学習の進捗を客観的に把握しやすい点も大きな利点です。

3-2: 学習塾(個別指導)

個別指導塾では、生徒一人ひとりの学習ペースや理解度に合わせた指導が可能です。これにより、個々の生徒の弱点を的確に把握し、その部分に重点を置いた学習が行えます。また、生徒が質問しやすい環境が提供され、理解しにくい点をすぐに解決できるのも大きな利点です。個別指導塾は、集団指導に比べてよりパーソナライズされた学習が期待でき、個々の生徒の特性に合わせた進捗管理が可能です。

3-3: 家庭教師

家庭教師は、生徒の自宅でマンツーマン指導を行います。これにより、生徒の学習スタイルやペースに完全に合わせたカスタマイズされた学習プランを提供できます。特に、集中力を保つのが難しい生徒や、特定の分野に特化した指導が必要な生徒にとっては非常に効果的です。家庭教師は、生徒の理解度に応じて臨機応変に教材を選び、学習方法を調整できる柔軟性を持っています。

3-4: オンライン塾(数強塾)

オンライン塾は、インターネットを活用した学習プラットフォームであり、地理的な制約を受けずにどこからでもアクセスできる利点があります。特に「数強塾」のような専門塾では、数学に特化したプログラムを提供し、生徒の数学力を効率的に伸ばすことができます。リアルタイムのオンライン授業や録画授業、個別の質問対応など、多様な学習サポートが提供されます。また、通勤時間の節約や自分のペースで学べる利点もあり、忙しい生徒や特定の分野で集中的に学習したい生徒に適しています。

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